ペイトリオッツとの開幕戦でレイティング148.6を記録し、AFCの週間攻撃MVPにも選ばれたチーフスQBアレックス・スミス。しかし本人は、来季は他のチームでプレーしている可能性が高いと予測しているようだ。
開幕前に行われたインタビューでスミスは、「2017年がカンザスシティでの最後の年になるだろうと感じているのは間違いない。それは確実だ。」と話した。
スミスがこう話すのも無理はない。チーフスは今年のドラフト1巡で、2つの上位指名権と引き換えにQBパトリック・マホメスを指名した。さすがに今季から先発を任せられることはなかったが、将来的にスミスに代わるフランチャイズQBとしての役割を期待されていることは疑いがない。
スミスはチーフスが1巡でQBを指名する予定だったことについては事前に知っていたとしつつも、
「なかなか受け入れ難かった。」と話した上で、QB以外のポジション強化に充てる選択肢もあったと指摘した。
スミスもこのことを理解した上で、チーフス側がスミスとマホメスのどちらを選ぶのか難しくするためにも活躍を誓っている。
「NFLは、結果を残して証明しなくてはいけない世界だ。特にベテランならば相当のレベルでプレーすることを求められる。もし結果が出せなければチームは他の選手を探す。今年が特に特別ということはない。毎年そうだ。それが悪いことだとは思わないね。そういうものさ。」と話した。
最後にスミスは自身の状態について、「俺はまだ自分が最大限の能力を出し切れているとは思っていない。まだまだ上のレベルでプレーできると思っている。」と話し、さらに飛躍する意欲を見せた。
スミスは2018年までチーフスの契約下にある。しかし、チームとしては契約最終年に高年俸の34歳のQBを起用するよりは、トレードして代償にドラフト指名権を得ようとする可能性が高い。仮にスミスが開幕戦のような活躍を見せ続けることができれば、今季終わりにスミスを求めるチームが続出するだろう。
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